予防接種について

主にインフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹のワクチン接種を行っております。
それ以外の予防接種をご希望の方は、ご相談ください。
※2025年4月よりお子様の予防接種は取り止めとなりました。
生ワクチンと不活化ワクチンについて
生ワクチン
生きた病原体(細菌やウイルス)の病原性を弱めたものを接種して感染させ、免疫(抵抗力)をつけるワクチンです。その病気に罹ったのと同様の強い免疫が得られます。そのため接種回数は不活化ワクチンと比べ、少なくて済みます。また、次に違う種類の生ワクチンを接種する場合は、4週(中27日)以上の間隔を空ける必要があります。不活化ワクチンを接種する場合は特に制限はございません。
不活化ワクチン
細菌やウイルスにホルマリンや紫外線による処理を加え、免疫をつけるのに必要な成分だけを残して、増殖性や毒性を無くしたワクチンです。生ワクチンと異なり、十分な免疫をつけるには、数回の追加接種が必要になります(※接種回数は、ワクチンの種類によってそれぞれ異なります)。以前は次に違う種類のワクチンを接種する場合に間隔を空ける必要がありましたが、令和2年10月から制限が撤廃されました。

インフルエンザワクチン
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻水、せきなどの症状も見られます。お子様では痙攣や中耳炎、稀には急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。
インフルエンザワクチンの接種で予防
インフルエンザを予防する有効な手段の一つに、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、それに対抗するために、予防接種も毎年行う必要があります。
インフルエンザワクチンの接種時期
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月~翌3月頃に流行することを考えると、毎年10月下旬~12月頃に接種するのが適切でしょう。
肺炎球菌ワクチン
肺炎とは
肺炎とは、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどのために免疫力が落ちている時など、つまり感染力が防御力を上回った際に、病原微生物が上気道から下気道、そして肺にまで入り込んで感染し、肺炎になってしまうのです。
がん、心臓病に続いて、肺炎は日本人の死亡原因の第3位を占めています。高齢者*や慢性疾患に罹患している方などは肺炎にかかりやすく、しかも治りにくい傾向がありますので、特に注意を要します。
*肺炎で亡くなる方の約97%が65歳以上です。
肺炎球菌ワクチンの接種で予防
肺炎を予防するためにできることの一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。
肺炎の原因菌で最も多いと見られるのは、肺炎球菌です(大人の肺炎の20~40%は、この菌が原因と言われます)。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます(※すべての肺炎を予防できるわけではありませんので、ワクチンを接種したからといっても、日常生活上の予防対策は怠らないでください)。
5年以上の間隔を空けて接種
接種は、1年を通していつでも可能です。ただし、接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。接種の年月日は、忘れないようにメモに残しておきましょう。
また、接種した部位が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、痛んだりすることがありますが、通常は2~3日で治まります。その他、熱っぽい、だるいなど、体調に変化が生じた際は、すぐにご相談ください。
インフルエンザワクチンとの併用接種
インフルエンザワクチンの接種を併せて行うことは、肺炎予防の強化につながります。そのため、肺炎の予防には、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの併用接種が推奨されています。
成人用肺炎球菌ワクチンの接種が推奨される人
- 65歳以上の方
- 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
- 慢性の持病をお持ちの方(COPD等の呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変等の慢性肝疾患など)
- そのほか(病気や免疫抑制療法のため感染症に罹りやすい状態にある方、脾臓摘出などによる脾臓機能不全のある方など)
*日本呼吸器学会「成人市中肺炎診療ガイドライン」(2007年)/「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン」(2011年)より
※高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンは、現在「定期接種」(予防接種法に基づき市町村が実施する予防接種)です。定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なりますが、対象期間内に市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、公費助成が受けられます。詳細については、お住まいの市町村にお問い合わせください。
(逗子市、鎌倉市、横須賀市、葉山町に住民登録があり、年齢(生年月日)等の条件に該当する方は、自己負担金3,000円で接種が受けられます。ただし、過去に23価肺炎球菌ワクチンを接種したことのある人は対象外です)
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる病気です。子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが神経節に潜伏し、加齢やストレス、疲労などによって免疫力が低下すると、再び活性化して帯状疱疹として発症します。
主な症状は皮膚に赤い発疹や水疱が現れ、強い痛みを伴うことです。重症化すると、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる慢性的な痛みが残ることもあります。
帯状疱疹ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症や重症化を予防することができます。
帯状疱疹ワクチンの種類
※今年度当院では、「シングリックス」は実施しません
名称 | ビケン | シングリックス |
---|---|---|
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
対象 | 50歳以上の方 (免疫不全である方、免疫抑制治療を受けている方を除く) |
50歳以上の方と帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方 |
接種回数 | 1回 | 2回 (2ヶ月以上の間隔をあける※) |
費用 | 3,000円 | 7,000円×2回 (合計14,000円) |
発症予防効果 | 69.8% | 96.6% |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
持続性 | 5~10年程度 | 10年以上 |
副反応発生率 | 50.6% | 80.8% |
※病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1ヶ月まで短縮できます。
帯状疱疹の接種時期
帯状疱疹ワクチンは、基本的にはいつでも接種可能です。
ただし、生ワクチンを接種する場合は、他の生ワクチン(麻しん、風しん、水痘、おたふくかぜ等)との接種間隔を4週間以上空ける必要があります。
帯状疱疹ワクチンの接種が推奨される人
- 50歳以上の方
- 帯状疱疹にかかったことがある方
- 免疫機能が低下している方
- 帯状疱疹後神経痛を予防したい方
※帯状疱疹ワクチンは、現在「定期接種」(予防接種法に基づき市町村が実施する予防接種)です。定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なりますが、対象期間内に市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、公費助成が受けられます。詳細については、お住まいの市町村にお問い合わせください。
予防接種後の注意点
予防接種後の30分程度は、接種を受けた医療機関にそのまま留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。接種部位に異常な反応が現れたり、体調に変化が生じたりしたような際は、速やかに医師の診察を受けましょう。
また、接種部位は清潔を保ち、接種後24時間以内は体調が変化する怖れがありますので、過激な運動や過ぎた飲酒は控えるようにしてください。
感染症予防について
インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹などはいずれも感染力が強く、重症化すると命に関わることもある感染症です。これらの感染症を予防するためには、日頃から手洗いやうがいを徹底することが重要です。
効果的な手洗い・うがいの方法
手洗いの方法
- 流水と石鹸で、手のひら、手の甲、指の間、爪の間を丁寧に洗いましょう。
- 洗い終わったら、清潔なタオルやペーパータオルで十分に水分を拭き取ります。
- アルコール消毒液も有効です。
うがいの方法
- 水またはうがい薬で、口の中や喉をしっかりと洗いましょう。
- 特に外出後や人混みに行った後は、丁寧なうがいを心がけましょう。
クリニック概要
- 医院名
- 医療法人海星会 東逗子医院
- 診療科目
- 内科・小児科・循環器科・皮膚科・(在宅診療・ 総合診療・糖尿病(インスリン導入)・理学療法 ・漢方・認知外来)
- 住 所
- 〒249-0004 神奈川県逗子市沼間2-10-29
- TEL
- 046-871-4355
- アクセス
- JR東逗子駅より徒歩2分
- 診療予約
- 予約無しで診察いたします
- 対応カード
- 以下についてご利用いただけます
- 休診日
- 水曜午後・第3木曜・土曜午後、日曜、祝日

診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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09:00-12:00 | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ― |
17:00-20:00 | ★ | ★ | ― | ★ | ★ | ― | ― |
午前 08:30~11:30
午後 16:30~19:45
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